東日本大震災後の支援活動や被災者による再起業をきっかけに、我々伊達の屋台を含む4団体を中心に、全国のキッチンカーに携わる関わる事業者とのネットワークのもとで、まずは
任意団体として、2016年3月に発足いたしました。
設立までの経緯
我々はこれまでに、地域のNPOや行政、企業との連携によって
キッチンカーによる仮設住宅での炊き出しや、県内外でのイベント等への出店を重ねながら、徐々に全国にキッチンカーネットワークを形成しつつ、食を通じた地域間の交流を深めながら、主に石巻の食文化の㏚にもつながる活動をしてまいりました。
そういった活動を通して繋がったネットワークの中から、キッチンカーグループ、協力企業に参加いただき、熊本大震災のちょうど1か月前にあたる今年3月14日石巻にて、本団体の任意団体設立に向けたディスカッションを行い、災害時におけるキッチンカーを利用した迅速な支援活動について具体的な合意形成をしておりました。
その直後、1か月後となる4月14日、九州・熊本で大震災が発生。本団体のネットワーク
を迅速に起動するにいたりました。
【活動・協力団体】
1.岩手県釜石市 キッチンカープラットフォーム
「かまいしキッチンカープロジェクト」代表 三塚浩之
2.宮城県石巻市 災害支援キッチンカーグループ
「伊達の屋台」代表 藤原朋
3.「熊本ケータリングカー協会」会長 内村育順
4.福岡県 キッチンカー専門企業
「株式会社ヒートウェーブ」代表取締役 七田弘輝
【これまでの活動内容】
・第一弾(4/19〜5/5)
石巻よりキッチンカー1台で熊本入り。
益城町、西原村等で計5,000食の炊き出し実施
し、温かい食と元気を提供。要望を伺いながら
物資配給も行い、被災地内の連携を構築する。
・第二弾(5/19〜21)
東北メンバー2名で益城町へ。九州メンバーと合流し食料物資の提供を行う。住民・行政
・商工会との意見交換、ニーズ調査、地元被災飲食業者への起業支援についての話し合う。
・第三弾(6/13〜21)
釜石よりキッチンカー1台、けん引車両であるルーメット1台と、石巻より随行車両1台で、
東北メンバー3名が熊本入り。九州メンバーも加わり、震災直後より連携・交流のある避難
所等3か所にて交流型の炊き出しを実施。さらに、益城町の被災飲食店主へ本プロジェクト
の説明会とキッチンカーの体験利用を行う。今回持参したキッチンカー1台とルーメットは
無償貸与した。
・第四弾(8/7〜12)
貸し出していたキッチンカーの引き取りと共に、地元被災飲食業者の皆さんの現状調査や今
後についての相談を行う。
以降、月一度の現地調査を続ける
・第五弾(12/9〜11)
益城町にできた「テクノ団地」にて、住民の交流の機会をつくるため、「ふゆまつり」を企
画開催。また、12月より被災飲食業者のひとりが、本プロジェクトの協力のもとキッチン
カーによる営業を開始した。
以降、2〜3か月に一度熊本を訪れ、キッチンカーにより企業した方のサポートや、震災直後炊き出しで伺った施設での交流会などを定期的に行っております。